ストーリー
―この物音は、何か可怪(おか)しい。
何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。転居先で起きる怪異に潜む因縁とは――山本周五郎賞受賞、戦慄のドキュメンタリー・ホラー。
この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
映画を見て原作を読んでみたかったので購入。
怖かったです。何が怖いって、本当に本から出てきそうな、何かが滲みだしてきそうな感覚が怖いというか。後、じわりとくる怖さ。手元にこの本持っておきたくないなって思いましたね。
そういうの初めてで、夜に読んでたら夢にでてきたからなおさら怖いというかw
結構影響を受けてしまうのでこれは夜に読んだらいけないやつだ!と勝手に思いましたw
まあ、内容は淡々と進んでいって、映画とはちょこっと違う感じでしたけど原作の方が好きですね。終わり方がスッキリしない感じですが、それも何か別な怖さがあったり想像したりできるのでいいんじゃないかなと思います。
ちなみに、鬼談百景の話ともリンクしています。ぶらんこと欄間の話が個人的には好きですね。怖いけど。
ストーリー
学校に建つ男女の生徒を象った銅像。その切り落とされた指先が指し示す先は…(「未来へ」)。真夜中の旧校舎の階段は“増える”。子どもたちはそれを確かめるために集合し…(「増える階段」)。まだあどけない娘は時折食い入るように、何もない宙を見つめ、にっこり笑って「ぶらんこ」と指差す(「お気に入り」)。読むほどに恐怖がいや増す―虚実相なかばする怪談文芸の頂点を極めた傑作!初めての百物語怪談本。
こっちもついでに。残穢とリンクしている話がちらほらあります。
短編集で1~3pずつの短いお話し。99話あって、残穢が100話目になるらしいですね。
本当に怖い話からちょっと切なかったりしんみりした感じの話までの怪談話。
短い中で分かりやすく怖く書けるのが凄いなと思いました。
こっちは面白い怖さというか、普通に楽しめる程よい怖さだったかなと思います。
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