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ストーリー
「グラン・トリノ」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが監督・主演のヒューマン・ドラマ。小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。ある日、31歳になる女性マギーがフランキーに弟子入りを志願するが、追い返してしまう。フランキーの親友スクラップは、諦めずジムに通うマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。

監督 クリント・イーストウッド

昔に見て、もう一度見なおしてみようと思って見ましたが、やっぱり悲しいお話しだなと感じました。そして、過酷な現実を描いています。

※ネタバレあり

















最初からネタバレしちゃいます。最後、マギーが死んでしまいます。フランキーもどうなったか分からないという結末。
マギーとフランキーの仲が深まっていくのを見ているから余計に最後は悲しかったです。
フランキーは絶縁状態の娘がいて、マギーは家族がいるけれど、マギーの家族は娘よりも金の心配をしたりと最低な家族です。父親は唯一愛情を注いでくれましたが、父親は亡くなっています。
そんな二人がお互いを必要としていって、だんだんマギーにとってはフランキーが父親のような存在になり、フランキーもマギーを娘のような存在と思ってくる。本当の家族よりも家族らしく愛情を注いでいく。
そして、ボクシングの試合で怪我をしたマギーは下半身不随で呼吸も機械に頼らないといけない体に。ディズニーランドによってきた後に見舞いにきた家族からはマギーよりも娘の金を心配し、マギーは家族をおいだす。その後マギーはフランキーに殺してくれと頼み、フランキーはモ・クシュラ『愛する人よ、お前は私の血』の意味を伝えてマギーの呼吸器を外してアドレナリンを投与します。
その後、フランキーはマギーと一緒に行ったレモンパイのお店にいる?カットで終わるんですが、本当に悲しくて切ない。マギーとフランクの関係性が丁寧に描かれているので尚更。
マギーに殺してくれと言われて、迷い苦悩するフランキーの姿も見ていてこっちまで辛い気持ちになりました。そんなこと言われてしまったら悩みますね。そういうのも含め、見終わった後に色々考えさせられる映画だなと思いました。家族の愛情と希望と絶望。
テーマは尊厳死らしいです。
結末はハッピーエンドではないし辛いけれど、とても良い…いい意味でも悪い意味でも心を揺さぶられる映画だと私は思います。

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