ストーリー
1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した。
監督 ロブ・ライナー
※ネタバレあり!
↓
冒険、友情、葛藤、成長がつまった作品だと思いました。
ゴーディ、クリス、テディ、バーンの少年4人の子供時代を冒頭に出てくるゴーディが振り返ってスト―リーは進んでいきます。
主にクリスとゴーディにフォーカスがあっていたように思います。
クリスというキャラが凄く存在感あるんですけど。
調べたら、クリス役の人はリヴァー・フェニックス。ホアキン・フェニックス(ジョーカーを演じてた人!)のお兄さんで亡くなっていたんですね…。
ちなみに、若い頃のキーファー・サザーランドも出ていましたw
戻りますが、とあるシーンでゴーディ、クリスが抱えているものを吐きだすシーンがあります。
ゴーディの父親は死んだ兄のことを溺愛していて、父親から嫌われていると思っていた。小説を書いていたが父親は興味がない様子。
クリスはミルク代を盗んだけど先生に返しました。しかし、先生が着服しクリスが訴えても誰にも信じてもらえず。クリスは家庭環境が悪く、あの家庭の子だから…と周りから見られていたんですね。「俺のことを知らない場所に行きたいよ」と吐露するクリスの姿はこっちも見ていて辛くなります。先生に裏切られたショックはかなり大きいかったのでは。ゴーディの父親もクリスのことは泥棒だと言っていましたからそういう目で見ていたんでしょう。ゴーディはちゃんと家庭ではなくクリス自身をみて、付き合っているからこそ親友になれたのかなと思います。
ゴーディもクリスもお互いの話を聞いて、励ましあうなど強い友情を感じさせるやりとりが良く描かれていました。
もちろんクリスとゴーディだけではなく4人とも仲が良い描写もあってバカバカしいことで笑ったり、励まし合ったり、ちょっと悪いことしてみたりとか、友情があり、青春してるなあとしみじみとしてきます。
そういうものを見た後に冒頭のゴーディがクリスの死亡記事を読んで子供時代を振り返るというシーンを思い返すと切なくなります。
そして、最後のシーンで大人になったゴーディは小説家になり二人の息子をもっていました。当時を振り返りながら、12歳だったあの時のような友だちは、それからできなかった。もう二度と……。という台詞は心に沁みるものがありました。
後、クレジットで流れる曲。聞いたことはあったんですけどスタンドバイミーで流れていたとは知りませんでした。スタンドバイミーで流れていたんですね。
ちなみに、このスタンド・バイ・ミーは原作と映画とで少し中身が違うみたいです。
最後に4人が分かれる時、クリスだけ透明になって消えるのが印象的だったんですけど、原作だとゴーディ以外は皆死んでしまうそうです。えっ!( ゚Д゚)
映画では死んでるのはクリスだけなのですが、これを知って驚きました。まさかゴーディ以外死んでるとは…。
映画はあの時間枠の中でしっかり友情や成長などを描き切った作品でした。原作もいつか読んでみたいですね。
[1回]
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