ストーリー
療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。
先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟は、事件に巻き込まれる。
秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る――。
そして「彼女だけは救いたい……」と心に誓う。
閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。迎える衝撃の結末とは。
今、映画でやってるのを見て面白そうだな~と思って、買ってみました。
知念さんの作品はこれが初でしたが読みやすかったですね~。
最近のカササギとかテーマは殺人とか海外ミステリー読んだ後に読むとだいぶ読むのが楽でしたw読む時間半分ぐらいで読めたw(2~3時間)
久しぶりの医療ミステリーでしたが、過不足のない描写でダラダラせずテンポも良くて面白かったです。色々と予想できましたが、しっかりとしたミステリーでオチも楽しめましたね。
病院っていう場所でクローズドサークルになってるのも良い。
それから、医療ミステリーだけど初めて医療ミステリーを読むにはちょうどいいのではないかなと思いました。そんなに難しい専門用語もなく複雑なストーリーではないので分かりやすいし、読みやすいので一気に読める感じです。
ミステリーとしても面白かったんですが、過不足なく伝えるというのも凄いなと思いました。
情報が多くても少なすぎても駄目なんですけど、この作品はちょうどいいなと思いました。
だからテンポがいいのかな~と。数ページで事件が始まるのも読者を引き込むには良かったですし、あまり長いとせっかちな読者はすぐに飽きますw
※ここからネタバレ!
↓
結局、ヒロイン愛美が自分の臓器を院長達が奪ったことへの復讐の為に計画を練り、まんまと復讐を果たしたわけですが、主人公は最初から愛美の手のひらで踊らされていたということになります。すべては偶然ではなく最初から計画されていたというから驚きです。てか、怖い。
愛美は怪しいなあ…と思っていましたが。途中から変な動きもしてるし。何かあるなあと思っていましたが、愛美が最初から病院の患者であったということは驚きでした。
この作品、テンポが早いからなのかすぐに怪しいと感じる人達を出してきます。もう主人公が凄い勢いで秘密を暴いていくので犯人もだいぶ絞られます。
まあ、大体登場人物は何らかの関係性がある人なので、冒頭の男も何か関係してるんだろうな~と思ったらピエロでした。やっぱりね!
伏線もあの時のやつはそういう伏線だったのか!って感じで分かりやすく気付きやすいです。
ホワイトボードのマジックペンをポケットに入れたのも後で使うんだろうなーとか色々後の展開を想像したりなどなど。
ミステリーたくさん読んでる人には物足りないかもしれませんが、さくっと読めるので暇つぶしには良い本だなと思いました。
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