ストーリー
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。
久々にアンソニー・ホロヴィッツ以来の本格ミステリーを読みました!面白かったです(^^♪
SFちっくなところや気球に閉じ込められて一人ずつ殺されていくシチュエーションは完全に好みです。クローズド・サークルものはやっぱり良い!
あと、叙述トリックには騙されましたね~。
この作品は気球パートと地上の刑事組パート、回想パートで展開されます。
刑事二人組が推理をして解決する流れですが、この二人組も良いコンビだと思います。役割的にバランスが取れてるかな?ちょっと地上パートの方が多めです。
専門用語のところは理解しづらかったですが、あとは特に引っかかるところもなく読み進められました。中盤~後半が一番面白くなってくるところですね。
人物描写はちょっと薄いような気もしますが、トリックが良かったので面白かったです!なるほどな~と納得。
情緒的な結末も全体の雰囲気が個人的にはたまらなく良かったです。
続編も買ってあるので次も読むぞ!
※ここから個人的ネタバレメモ!
↓
・犯人
犯人はエドワード・マクドゥエル(偽名)
6人の死体の内1人は、実はエドワードではなくサイモンの死体。
エドワードはレベッカのアルバイト先でレベッカと出会い恋をする。
動機はレベッカの復讐。
真空気嚢はレベッカが創りあげたが教授達が横取りし、さらにレベッカはレイプされ事故死に見せかけて殺される。
・トリックなど
ジェリーフィッシュは実は2隻あり、それぞれメンバーは分かれて乗っていた。
表向きは新型ジェリーフィッシュ(ステルス型、空軍からの依頼)の航行試験だったが、U国外への亡命計画があった。
レベッカのノートなしに新型の真空気嚢を開発することができず、空軍から逃げるためにネヴィル達他数人はデモ機を墜落させ残りメンバーを事故死に見せかけ、次世代機を手土産に亡命する気だった。エドワードが細工し、エドワードの罠にはまる。
次世代機は密かにエドワードの手によってステルス型に作り替えられていた。レベッカのノートはエドワードが所持。レベッカから誕生日プレゼントとして贈られた。
最後はマリア達に追いつめられるが、ステルス型ジェリーフィッシュで逃亡する。
[2回]
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