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全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが...この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。
監督 ポン・ジュノ

※ネタバレあり!











やっとTSUTAYAで借りて観ました!
同じ監督が作った映画スノーピアサーも格差社会を描いていましたが、パラサイトも格差社会を描いた作品でした。スノーピアサーは横でしたがこれは縦の格差社会でしたね。いや、お見事。面白かったです!
途中までは正直ブラックコメディという感じでしたが後半から一気にシリアス展開に…。ホラー要素も入ってるし、もう後半はサスペンスでした。

誰が誰だか分かりにくいのでちょっとメモ。

キム一家
父  ギテク(運転手)
母  チュンスク(家政婦)
息子 ギウ(英語教師)
娘  ギジョン(美術教師)

半地下 パク一家
夫  ドンイク
妻  ヨンギョ
娘  ダヘ
息子 ダソン

地下 
妻 ムングァン(パク一家の元家政婦)
夫 グンゼ

まず、最初にパク一家に取り入っていく様子とか。元々いた運転手とか家政婦とか追い出して全員パク一家に雇ってもらうんですよね、これ。寄生ってそういうことかいw
まあ、途中まで最後はこの家族バレるんだろうな~と思っていましたが…。まさかの展開。

パク一家がバーベキューで家を空けている間にキム一家が好き放題やっているシーンからガラッと雰囲気が変わります。

この時に前の家政婦ムングァンがやってきて、豪邸に地下室があること、そしてムングァンの夫グンゼが何年も前から住んでいたという事実が判明!!(=゚ω゚)ノこれにはびっくりです。

ダソンが誕生日ケーキをこっそり食べようとした時に見た幽霊というのはこの家の地下室に住んでいたグンゼのこと(現れ方がヌッという感じでちょいとホラー)こんなの夜中に突然現れたの見たら確かにトラウマものw
ちなみにリビングに飾ってあるダソンの絵はグンゼを描いています。
そして、階段の灯りをつけていたのはグンゼ。人が階段を上る音を聞いて手動(頭で押してた)お前かよwwしかも、ドンイク大好き。リスペクト!するぐらい。

で、結局ムングァンにキム一家のことがバレてしまいます。ここからどんどんマズイことになっていきます。
ムングァンが奥様に報告する!となってもみ合いになり、その途中で大雨でパク一家がキャンプを中止して帰ってくるという知らせが入ります。何とかムングァンとグンゼを地下室に閉じ込めておくことができましたが、逃げることは間に合わずギテク、ギウ、ギジョンはリビングのテーブルの下に隠れます。そこでの夫婦の会話でギテクの臭いについてドンイクが指摘します。
ギテクの臭いは切り干し大根の臭いだとか地下鉄の臭いだとか。ギテクの言動やふるまいは度をこしてなくて良いが、あの臭いは度を超す臭いだとも言ってました。ギテク達家族には半地下の臭いが染みついてるんでしょう。そのことをテーブルの下で聞いているギテクはどんな気持ちだったのでしょうか…。

その後、洪水災害でキム一家の家は水浸しになり、避難所で寝泊まり。
その翌日にダソンの誕生日パーティにキム一家が呼ばれます。客として呼ばれたわけではなく仕事で呼ばれます。ヨギョンの買い出しにギテクは付き合いますが、ヨギョンもギテクの臭いに気付き窓を開けます。当然ギテクもその様子に気付きます。
このあたりからギテクの様子がおかしいです。ずっとムッとしていて笑いません。
誕生日パーティーが始まって、ギウは冒頭でミニョクからもらった石を持って(何故持っていった?)地下室の様子を見にいきますが、グンゼに襲われて大怪我を負います。
実はあのもみ合いの時にムングァンは重症をおって死んでしまっていたのです。
妻が死んで逆上したグンゼはキッチンの包丁を掴んで、そのまま誕生日パーティーをしている庭に行き、ギジョンを包丁で刺します。チュンスクが応戦してバーベキューの串でグンゼを刺して転倒。ダソンは白目をむいて気絶します。病院に行くためにドンイクはギテクに早く車のキーを!と叫びますが、鍵はグンゼのところに落ちました。その鍵を拾おうとグンゼに近づいたドンイクが鼻をつまみます。その瞬間、ギテクがドンイクを刺してしまいます。

…なんだ、この地獄絵図ぅぅぅぅΣ(゚Д゚)死人でてますやん!

ギテクは逃亡。ギジョン、ドンイク、グンゼは死亡です。
ギウとチュンスクは監視されつつも普段通りの生活に戻り、ギテクは蒸発してしまいます。
しかし、ギウはたびたびあの豪邸を山の上から眺めていました。ある日、灯りの付き方がモールス信号になっていると気づき、それはギテクがやっていることだと知るのです。ギウもギテク宛に手紙を書きます。ギウが豪邸を買い取る映像が流れますが、妄想です。
お金を貯めていつか豪邸を買って助けるという決意をして映画は終わります。

という感じで終わるんですが、面白かったです。
色々なところに伏線をちりばめてあり、格差問題を上手く描いていて、完成度が高いと感じました。
最後のギテクの行動は驚きでしたけど、溜まりに溜まったものが爆発した感じだったように思います。ギテクが凄く臭いを気にしていましたし。後半は様子がおかしかったし。
考察サイトも見てみましたが、無意識のうちに行っていたドンイクの差別行動(臭いについて言っていた)
ドンイクがグンゼの側にあった車のキーを取ろうとした瞬間グンゼの臭いに鼻をつまみます。ギテクもその差別行為を薄々感じていた為、自分達も同じように差別され拒絶されていると感じてブ千切れ刺したという感じみたいです。

裕福層と貧困層の身分さを臭いで表現してるのは上手いと思いました。
ところどころに格差の表現が表されているんですよね。パク一家の家は坂の上に建っていて、キム一家はは半地下、つまり下にいる。洪水も上から下に流れて苦労するのは下ばかり。
上から下の無関心さも映画の中で表されているのかなと思います。ギテク達は洪水で大変なのにパク一家は息子の誕生日パーティーのことしか頭にない。洪水なんて関係ありません。
この一家の対比が金持ちと底辺の差を描いています。あともう一家族。半地下のさらに下の底辺、地下があるというのも格差社会の縮図なのかなと思います。

しかし、この作品は格差社会を描いているとはいえ、エンタメなのです!
格差社会を描いてるとはいえ、貧困の悲壮さとかはあまりなく、重くなりすぎず、ちょうど良いバランスで成り立たせているので面白いのです。というか、完全にエンタメにふりきっている。
前半は正直コメディタッチですし、展開も早く次から次へ何かがあって進んでいくので飽きずに観られます。最初から観ていて楽しい。この一家の事がばれないかどうかのハラハラ感もありますね。ご都合主義もあるけれど気にならない。中盤から一気にサスペンスでハラハラ感も増して先の読めない展開になっています。そして、最後はあの結末。
普通にしていたらあの豪邸を買うのに540年ぐらいかかるよっていうから驚きです。父親に会えませんね。だからこそ、大金を貯める行動を起こさないといけないわけです。
正直絶望しかないじゃんって思いましたけど…韓国は一攫千金が狙えるそうなのでまだ希望は残されているのでしょうか…(^-^;

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